よみもの
読んだ分だけ強くなれる一冊
まちライブラリーからこの一冊
よみもの
まちライブラリーからこの一冊
オオカミさんとヤギさん、この2 人の物語なんですけど。「あらしの よるに」のタイトル通り、真っ暗な 小屋の中で、食う方と食われる方の 2人が一緒に過ごすお話です。 シリーズ6部まであるんですけど、 1話ごとそれぞれにテーマというか、 自分に問われるところがあって、 結構読み手を揺さぶるんですよ。 登場人物たちが絵本の中で大事な ものを守るために、あらゆるものに 揺さぶられながらひた向きに乗り 越えていく。センテンスごとに、その 努力が胸を打つんです。 この本は子どもたちの興味が向い た時にパッと差し出せれるようにし ています。これを読んだら、読んだ 分だけ心の芯が強くなる、読んだ子 の引き出しになるかな、と思ったり して。本当は親御さんから読み聞か せてほしいんだけど、むしろ大人の 方にこそすごくささるんですよね。
本を紹介してくださった
井野川 裕己